<第二回> KATO TOMIX それぞれのカント線路
鉄道の線路には「カント」という機構があります。
これは列車がカーブを通過するときの、車両にはたらく遠心力を和らげるために、
カーブの外側のレールを持ち上げ(もしくは内側のレールを引き下げ)、遠心力を
カーブの内側に逃がすためのものです。
━━━━━━━━大雑把にいえばこんな感じです(笑)
ここからは、KATOとTOMIXのカント線路の差異について紹介していきたいと思います。
KATOのカント線路の特徴と言えば、「片付けしやすい」ということでしょう。
2×2本のレールが一体成型の道床についていて、接続も切断もしやすいです。
しかし、単線線路がないというのがKATOの弱点です。
また、複線線路の曲線半径の種類が二種類ありますが、これは、
外側複線と内側複線の間に架線柱を建てるスペースを確保するためです。
・・・KATOさん4線対応の架線柱、出してくれないかなぁ。
それに対してTOMIXは従来通り、単線でラインナップしていますが、
ワイドPCレールの名の通り、道床がワイドになっています。
最初見たときは、「お座敷でやるときは邪魔だろうなぁ」と思っていました。
しかし、そこはTOMIX。ちゃんと対策が取られてあります。
なんと、レールの裏側に筋彫りがあり、それに沿って道床を切断すれば普通のレールとして使えるのです!
また、別売のカップリングと側壁or柵を取り付けて橋脚に載せれば高架線路の完成です!
複線にするときはまた別のパーツを取り付けます。
━━━━━━━━あれ、結構めんどくさい気が・・・
ちょっと片付けがしにくいような気がします。
ですが、レイアウトを作る人には、レールの組み合わせのバリエーションが増えて
結構うれしく感じられているのではないでしょうか?
かゆい所に手が届く、TOMIXらしい製品です。
個人的な結論。
KATOの物はお座敷運転向けで初心者向け
TOMIXの物はレイアウト向けで玄人向け
です!(っていわれても(;´Д`))
閑話休題。
まぁ、カントなんて道床の外側にプラ板挿めばいいんですけどね。 ※ただしレイアウトに限る。
お座敷運転だとそう簡単にいかないのが現状です。
だから、時間のない模型鉄にとってはとてもうれしい製品です。
ああ、レイアウト作る時間が欲しい・・・
一応、ユニトラック用のカント生成(笑)ギミックを作ってみました・・・
よろしければどうぞ。